UH青葉山アドバイザーブログ

ユニバーシティハウス青葉山のアドバイザーが、ユニバの生活やイベントについてお伝えするブログです

青葉山での研究とUH青葉山の相性の良さについて語りながら早期から研究することについても語りたい

 こんにちは。UH青葉山アドバイザーのJ.Eです。新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。サクラの花が舞い散る趣高い今日このころどのようにお過ごしでしょうか?大学での新しい生活に胸を膨らませているのでしょうか?それとも右も左もわからず不安に陥っているでしょうか?大学では様々なアクティビティがあります。サークル・部活・留学・多分野の勉強・アルバイト・・・そして、「研究」です。

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 個人的に、僕は大学の価値は研究しかないと思っています。なぜなら、研究以外の事は大学以外でもできてしまうから。特に理系の研究はお金がかかるので、大学のような国から大規模な補助金をもらっている組織でないとできない研究が多くあります。しかし、研究生活を送る学生にはアカデミアに残って研究を続けようとする学生は全体の10%にも満たず、研究に真摯に向き合っている人が少ないのが現状です。そこで、少なくとも博士課程までは大学・研究所に残って研究を続けようと思っている立場として「研究・研究者とは何か」「研究生活とユニバでの生活の関係性」「研究のすすめ」について書こうと思っています。

 

1.研究とは

 一言でいえば、「研究」とは「既存の知見に対して新たな価値観を科学的な根拠を元に提唱する」ことです。研究によって提唱された知見は論文という形で科学雑誌に載せられ世界中の科学者に共有されます。共有された知見がまた新たな知見を生み、最終的には皆さんもご存じのiPS細胞などのような人間社会の繁栄・発展につながるわけです。僕も研究を通してプロフェッショナルとして世界に価値を示していきたいと思っています。

 

2.研究者になるのは大変

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 読者の中には研究者になることを志す人も多くいることでしょう。皆さんのイメージでは白衣を着た長身の美男美女がフラスコを片手にパソコンをカタカタしているイメージでしょうか?しかし、決して、そんなことはありません。研究者は泥臭いブラック社員のようなものです。このことは冒頭で話した博士課程への進学率に見ることができます。主な理由は3つあります。

 1つ目は、一般的に博士を取得した大学生の日本企業への就職率が悪いといわれているからです。問題は、自分が専門としていた分野の研究職で就職しようとすると競争率が高いということです。(AIや機械学習分野の博士は企業からすごいスカウトされるらしいです。参考までに)しかし、日本企業も最近は博士人材を取得するようになっているのであまり気にしすぎることもないでしょう。研究で培った忍耐力・思考力・計画力・その他スキルを生かせば、博士の人はどこへでもやっていけると僕は思っています。(ただ基本的に日本では修士の段階で論文を書くことが必要条件となっているので、修士の時点でこれらのスキルが身につくと日本企業に思われているのも事実です。)

 2つ目は、博士課程での研究が博士論文の提出が必要条件になっており作業が大変だからです(一部必須ではない)。論文というのは、主張したい内容を論理でガチガチに固める必要があります。何度も何度も先生方と議論を重ね、必要な実験を積み重ねていく必要があるため、修士の段階であきらめてしまう人が多いのが現状です。

 3つ目は、博士課程に進むと大学で9年間費やすので社会に出て働ける期間が短くなることです。僕は好きなことをやっていくことを重視するので、そんな老年まで働こうという意思はないのでこの考えはわからないのでコメントは省きます。

 以上より、研究者になる、というのはイメージ以上に過酷だということです。そんな中でも博士に進む研究者志望の人間が一人でも多く現れてくれることを祈ります。 

 

3.研究とユニバ

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 UH青葉山は僕が所属している研究室から徒歩10分程度のところにあります。研究を進める上で家が近いというのはとても有利なことです。疲れたら一時寝に行く、実験の合間にシャワーを浴びに行く。これらができるのがでかい。さらに、日頃会うユニットメートと日頃の研究の愚痴を気軽に言い合えるのもいいです。研究室の人たちとでは何かと問題が起こる可能性がありますからね。また、休日は仲のいい個性の強い友人達とBBQや飲み会をしたりしています。どれだけ酔いつぶれても同じ場所なので終電を気にすることもないので、大いに羽目を外せます。皆さんも素晴らしいユニバ×研究生活を送ってみてください!!

 

4.早期からの研究のすすめ

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 最後に、皆さんに初期の段階から研究に携わることをお勧めします。出来れば様々な分野の研究に首をつっこんでみてください。研究者を目指すにしろ目指さないにしろ、最もハイレベルな環境で切磋琢磨できるのは研究です。研究に年齢は関係ありません。門戸をたたけば、どこでもAA(administrative assistant)という形でお金をもらいながら研究の世界に入ることができるはずです。僕は大学2年の春から3年後期の研究室配属まで、加齢医学研究所や生命科学研究科の研究室で研究活動に携わっていました。さらに、3年の前期から夏休みにかけては工学研究科の村田研究室で国際生体分子ロボティクスコンテスト「Biomod」に参加しました。そこで数か月間の研究をまとめて公表し、国際的なステージで研究を発表する機会にめぐまれ、総合3位、プレゼン1位という栄誉も受けました。これらの経験から、僕は臆せず何事にもチャレンジする姿勢を得ることができました。

 

5.最後に

 これまで研究をテーマに色々お話してきました。結論、僕は皆さんも早期から研究に携わり、大学の深い世界を味わってみてほしいと思っています。僕でよければいつでも相談にのります(uhaobayamaad@gmail.com)。次回ブログは、工学研究科年のS.YさんとY.Wさんに担当していただきたいです!研究に限らず自身のユニバ生活について教えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします!